長唄『女伊達』
場所は吉原の仲ノ町。そこに髪を奴島田に結い、派手な着物に尺八を持った女伊達※1が、喧嘩相手の大阪の男伊達をあしらいながら颯爽と登場します。
男たちの手を振りほどきながら女心をしっとり踊るクドキがあり、やがて男伊達との立ち廻りとなり『所作ダテ※2』が見どころとなります。
※1 女伊達とは女侠客で、侠客(きょうかく)とは、強きを挫き、弱きを助ける渡世人のことを指します。
※2 華やかな演奏にのせて、舞踊的にゆったりとした立ち廻りを展開するのが特徴的です。